日高村名物のフルーツトマトが、
製造加工販売事業を通じて、
新たな地域の名物に大変身。

地元・日高村の特産品である「日高村フルーツトマト」を使った商品の製造・加工・販売を一貫して行っています。トマトソースやトマトジャム、トマトのチーズケーキなど、その数、約10種類。製造に使用しているのは、すべて地元の農家さんが捨てるはずだった「もったいないトマト」だけ。でも、その「もったいないトマト」こそが、地域のこまりごとを解決し、新しいビジネスを生み出すのに欠かせない存在となっているのです。

農家さんの「こまりごと」だった廃棄トマトを、
わのわ会の力で新しいビジネスに。

日高村の日高村フルーツトマトの特徴は、フルーツのような甘さと酸味のバランスの良さ。村内では20軒以上の農家さんが栽培しており、地元地域をはじめ、京都や東京など全国に出荷されている人気の高糖度トマトです。しかし、農家さんが栽培したすべての日高村フルーツトマトが出荷できるわけではありません。とっても濃厚で美味しいのに、わずかな傷がついていたり、ほんの少し小さいサイズだったり、糖度が足りなかったりするだけで、地元で規格外のトマトとして安価に消費されたり、破棄されたりするのです。

わのわ会の活動として農家さんのもとへお手伝いに行っていた私たちは、この「こまりごと」を目の当たりにしたとき、なんとか解決したいと考えるようになりました。そこで、のこりものの「もったいないトマト」を農家さんから直接買い取り、「喫茶わのわ」の調理に使用したり、ジャムやパスタソース、スープなどの商品に加工して販売することにしたのです。捨てるはずだったトマトを私たちが買い取れば、トマトを破棄する量が減るだけでなく、農家さんたちの新たな収益源にもつながる。私たちは、美味しいトマトを使って新しいビジネスをはじめることができる……そんなWin-Winな関係が築けています。

年間一千万円以上の売上げにつなげた
わのわ会の頑張る姿勢は、国会でも紹介。

もったいないトマトを買い取って製品化するにあたり、私たちは外部に委託するのではなく、自分たちでやることにこだわりました。事務局長である安岡が自ら高知大学のビジネススクールに通い、食品ビジネスに関する知識をイチから習得。わのわ会で加工・製造・販売まで一貫して行える体制を整えることで、私たちだけですべての製造・加工・販売を実施できるようにしたのです。

地元の村の駅やスーパーをはじめ、オンラインショップでも販売するようになると、お客様は一気に全国規模に。年間で1千万円以上の売上げにまで拡大し、日高村の日高村フルーツトマトはますます多くの人に注目されるようになりました。

各工程作業を行うのは、福祉事業や就労支援に参加してくれているわのわ会のメンバーです。農家さんたちのムダをなくし、わのわ会に新たな雇用を生み出し、地域の特産品に新しい価値を与える……この一連の活動は平成30年に開催された「施政方針演説」にて安倍首相からも紹介され、地域創生のさらなる可能性を全国に知らせるきっかけとなりました。

わのわ会がつくったトマトピューレが、
日高村の地域活性プロジェクトにも大貢献。

「喫茶わのわ」を含め、ぜんぶで11店舗の飲食店が存在する日高村名物のオムライス街道。日高村の日高村フルーツトマトを使ったメニューを提供することを条件に運営する、村全体をあげた地域活性プロジェクトのひとつです。2014年にスタートして以降、地元の人から周辺地域の人、観光客の人……と訪れる人が年々増えていきました。プロジェクトは順調でしたが、一方で「日高村フルーツトマトが足りない」という問題が起きてしまったのです。

日高村フルーツトマトの収穫時期は年間で12月〜6月のみ。収穫時期以外のメニュー提供ができなくなるという危機に陥ったのです。そこで活躍したのが、私たちわのわ会がつくったトマトピューレでした。自然の味わいを活かしてつくったトマトピューレはどのお店でも使用されるようになり、オムライス街道は年中賑わう人気の観光スポットに。こんなかたちでも、わのわ会は地域のこまりごとを解決してきたのです。

小さな子どもからお年寄りの方まで、みんなで一緒に食べられる味をコンセプトに、たくさんの商品を販売しています。

お客様の声>
・無添加のトマトソースが大好き。トマト本来の味がして病みつきです!(48歳 女性)
・子どもにも安心して食べさせられる!家にひとつあると、仕事帰りでもすぐに食卓にパスタを並べることができます。(33歳 女性)
・トマト味噌は、ご飯にかけるだけでも、野菜とディップするだけでも美味しい。かけてもいいしつけてもいい!我が家で重宝しています(37歳 女性)