もっと自由に、もっと多様に、
働き方の選択肢を増やしていきたい。

わのわ会とは

「地域のこまりごと」を解決したい。
その想いからスタートしたわのわ会。

わのわ会は、地域の「こまりごと」を解決する人たちの集まり。喫茶事業や福祉事業、トマト商品の販売……今、私たちがやっている事業は、どれも地域の誰かの「こまった」という声がきっかけになってはじめたものばかりなんです。

ときどき、「どうしてこんなにいろいろな事業を幅広くできるのか?」と聞かれることがあります。私たちはそのときの目的やアイデアに合わせて思いついたことをかたちにしていっているだけなので、特に何かを意識して事業を広げてきたわけではないんですよね。

地域のどこかから「こまった」という声が聞こえてくれば、その場所に行って「こまっていることは何か」を聞いてみる。その上で、私たちにできることが何かを考え、実際にやってみるんです。そうやっていろいろな「こまりごと」を解決していくうちに、「福祉事業」や「喫茶事業」など、いろんなジャンルの事業をやるようになっていきました。

私はいつも、「いいアイデアが思い浮かべば、まったく新しいことをはじめたっていい!」と思っていますね。だから、新しことをはじめるのに躊躇しないんです。せっかくいいことを思いついたのに動かないなんて、もったいないでしょ。わのわ会も、最初は私たちの思いつきからはじまったんですよ。

「わのわ会」の成り立ち

みんなの「ちょっとした時間」が集まれば、
できることは無限にひろがる。

元々、私は地域の保健センターで保育士として働いていました。そこで毎日、地域に住む子育て世帯のお母さんたちと交流会のようなものをしていたんです。でもね、ずっと心のどこかで物足りなさを感じていました。「みんなでワイワイと過ごすのも楽しいけど、これでいいのかな」って。

「子育て」って毎日とても忙しいんですけど、それでもちょっとだけ時間が空く瞬間があるんですよね。「フルタイムで働くのは難しいけれど、この時間を使って何かできればいいのに……」なんて考える瞬間って、子育て世帯の方には意外と多いんじゃないでしょうか。それは他のお母さんたちも同じだったようで。あるとき、「子どもたちのために何かチャレンジできることはないか」という話になったんです。そして、動く紙芝居をつくることに決めました。

何をやるかを決めると、後はもうあっという間!「どうやってつくろうか」「お話は誰が書く?」「みんなが作業している間、子どもたちの面倒は私が見ておくよ」「私は工作が好きだから任せて」と、みんなそれぞれの特性を活かしたポジションが決まっていきました。完成した紙芝居は大成功!子どもたちは大喜びでしたし、私たちも「私たちだって、みんなで協力すれば何かを成し遂げることができるんだ!」と実感することができました。これが、わのわ会の原点となる出来事なんです。

「わのわ会」の設立

お手伝いから広がる、
事業間のつながり。

元々、私は地域の保健センターで保育士として働いていました。そこで毎日、地域に住む子育て世帯のお母さんたちと交流会のようなものをしていたんです。でもね、ずっと心のどこかで物足りなさを感じていました。「みんなでワイワイと過ごすのも楽しいけど、これでいいのかな」って。

「子育て」って毎日とても忙しいんですけど、それでもちょっとだけ時間が空く瞬間があるんですよね。「フルタイムで働くのは難しいけれど、この時間を使って何かできればいいのに……」なんて考える瞬間って、子育て世帯の方には意外と多いんじゃないでしょうか。それは他のお母さんたちも同じだったようで。あるとき、「子どもたちのために何かチャレンジできることはないか」という話になったんです。そして、動く紙芝居をつくることに決めました。

何をやるかを決めると、後はもうあっという間!「どうやってつくろうか」「お話は誰が書く?」「みんなが作業している間、子どもたちの面倒は私が見ておくよ」「私は工作が好きだから任せて」と、みんなそれぞれの特性を活かしたポジションが決まっていきました。完成した紙芝居は大成功!子どもたちは大喜びでしたし、私たちも「私たちだって、みんなで協力すれば何かを成し遂げることができるんだ!」と実感することができました。これが、わのわ会の原点となる出来事なんです。

「わのわ会」の成長

「責任」があるからこそ生まれる
「対価」や「満足感」がある。

最初は、お母さんたちがやる保険センターでのお手伝いはすべて無償でした。でも、無償での活動って個人の「最優先事項」にはしづらいんですよね。みんな日々の家事や用事があるし、子どもの体調が急に変わることだってある。無償で活動を続けていくうちに、誰か一人の負担が増えてしまったり、今日・明日の予定がわからなくなってしまったりといった問題がでてくるようになりました。

やめてしまうのは簡単です。でも私は、みんなでの活動を続けたかった。そのためには、私たちの在り方をしっかり決めるべきだと考えたんです。そして平成15年10月に「有償活動ボランティアグループ わのわ」という団体を立ち上げました。

「有償でボランティア活動をする」という、活動した分の対価をきちんといただく仕組みをつくったんです。そうすると、お手伝い感覚でこなしていた作業にも「これは私が任された役割なんだ」という責任感が生まれるようになったんです。さらに、対価を受け取ることで、みんなが感じる充実感や満足感も高まっていきました。

わのわ会のスタンス

できることをやる。
できる人がやる。

みんなでやる。
だから、みんなができる。

私たちは、「みんなでやること」をとても大切にしています。わのわ会のメンバーは、みんな「普通の人」なんですよ。福祉のプロや食の専門家なんて人はほとんどいません。だからこそ、ひとつのことをやり遂げるときは、いつもみんなで協力して、みんなで支え合ってきました。

人によって「自分にできること」や「自分がやっていて楽しいこと」は違うでしょ。それに私たちは子育て世代が多い分、活動できる時間や曜日もバラバラ。だからこそ、みんなで手分けする空気が自然とできていったんですよね。

「これは私が得意だからやるね」「こっちは苦手だから誰かお願い」「じゃあ私はそれをやるから」こんな風に、一人ひとりの力が組み合わさってひとつの仕事や事業として成り立っていくから、「私には何にもできることがない」という状態になることがないんですよね。誰かの活動をみんなで見守ったり、誰かがやってくれたことに対してみんなで感謝する空気が自然と根付いています。このスタンスは、わのわ会ができたときから今に至るまでずっと変わりませんね。

働き方の柔軟性

「もっと自由に、もっと多様に、
働き方の選択肢を増やしていきたい。

有償ボランティアからはじまって、NPO法人になって……。事業の幅が広がり、全体の売上げも少しずつ上がり、どの事業も安定的に続けられるようになった今、わのわ会の「これから」をどうしていくべきかを考えるタイミングかなと思っています。事業が大きくなっていくと、どうしても組織的になってしまったり、お金のことを考える時間も増えてしまうんですけど、私はやっぱり、「今のわのわ会の良さ」を大事にしていきたいですね。

例えば、働き方。今の社会って、ほとんどが「働く」か「働かない」の二択しか選べない状況ですよね。でも、それってちょっと変じゃないかなと思うんです。働く事情は一人ひとり違うんだから、本当は、人の数だけ働き方の選択肢があるべきで。「働けるときだけ働く」という選択肢があったっていいと思います。わのわ会は、そんな第3の選択肢が自由にできる組織にしていきたいんですよね。今の法律や社会のルールなどを踏まえると、なかなか自由に実現できないところもあるんですけど。でも、私たちはずっと、「空いた時間だけ」「自分にできることだけ」という風にやってきましたから。私たちのやり方を大切にしたまま、わのわ会を進化していければいいなと思います。

事務局長:安岡 千春