今夜は、私の所属するNPO法人に海外から研修のため21人の方々がいらっしゃったというお話です。 私たちのNPO法人の活動のテーマは「地域の困りごとを解決するコミュニティビジネスの開発と展開」です。地域…
【ラジオ放送のアーカイブより】
ラジオ深夜便 2019年6月17日 高知県 安岡 千春
今夜は夏の仁淀川を楽しむ方法を私の経験からお伝えしたいと思います。
仁淀川は、水質日本一と言われるほどのガラスのように透き通った清流で、愛媛県の西日本最高峰・石鎚山の森の苔の一滴から始まっています。延長124㎞土佐湾に流れ出ています。
沈下橋は6個、水力発電やダム等もあり生活とは切っても切れない川です。
その雄大な流れは、私たちの生活を支え動植物の命も支えています。四季を通じて川を楽しむことが出来ますが、特に夏は家族全員で楽しむことが出来ます。
私の家は仁淀川を目の前に見ることが出来るところにありました。家には和船もあり、祖父は川の渡しもやっていました。その船を無断で見よう見真似でこぎだし、川の流れに持って行かれそうになり、泣きそうになったことがあります。そんなときにはいかりを下ろしてまず流されないようにする、落ち着いてからいかりを少しずつ岸に寄せながら船を寄せる。
それも祖父を見ていて覚えた事です。台風の時には、「船を大水で流されんように大雨で船に水が溜まって沈んように、水量に合わせ・雨量に合わせ船の守りをせないかん」と教わりました。
「船を見にいっちょったら蛇が高い木の上におった」と私が報告すると
「蛇やムカデがきに登るがは、大水が出ることをしっちゅうき登がよ」とも言ってました。
なんで大水が出ることわかるのか不思議でしたが、そうやって自然の中で川とうまく付き合っていたのです。又、「川でおぼれそうになったら、慌てんでも川には必ず瀬があるろう流されても浮かんじょったら瀬にたどり着くき浮かばないかん」とか
「瀬は、浅いき大丈夫と甘く見たらいかん、流れが急で岩が滑るきそのまま深りに巻き込まれる、浅瀬を渡るのが一番怖い」とか「流れがあるき、泳いで渡るには直線の3倍は泳がないかん、前の河原につきたかったらずーと上に登っていって泳ぎ始めんと河原につけんぞ」
「エビはお尻からすくう」
「ゴリは沖に逃げるきザルは沖につけて追い出す」
「うながは音に敏感、つける筒の入り口のベラは音がならないようにする」
「はえ縄に食いついたナマズやウナギは陽が登り始めると糸を切って逃げていく」
「鮎は網から外すとき頭を抑えてしごくように外す」
本当にいろんなことを一緒に体験しながら教わりました。
川のことを知っているから川遊びが楽しいのです。
私は、海のことを知らないので怖いと感じます。知らないことに対する恐怖感は人間備わっていると思うので無茶をしないで遊んでほしいと思います。
仁淀川、中流域にはキャンプ場もあり、カヌーやラフティング、サップなど川遊びも充実してきました。私の所属するNPO法人日高わのわ会でも、地域おこし協力隊が運営するキャンプ場が仁淀川のすぐ上にあります。
住民の暮らしを体験できるのが特徴で、鮎やウナギを取りに行ったりも出来ます。
取ったら河原で焼いて食べるのが一番おいしい!
子供も大人も楽しめます。雨で川が使えない時は、自分だけのフレーバーティーをお茶園で作ったり、自分だけのとまとみそを作ったりと室内の体験も準備してます。
地域おこし協力隊の発案が面白い、その地域の住民になりきることが出来たらきっと他にはないアウトドアになると思います。
さて本題の仁淀川を楽しむ方法ですが、私が大好きな遊びです。
仁淀川には、きれいな石がたくさんあります。石鎚山からゴロゴロと流れに乗って転がった来た5色石は太平洋にまで行くのですが、そのきれいな石を川の中で探す遊びです。
自分で選んだきれいな石を川の水できれいに洗って、泳げる範囲のちょっと遠いところに投げると同時に泳いで探しに行く、川の底に自分の投げた石をみつけると潜ってとる。又投げるを繰り返しこれを数人でやると楽しい。同じ石がゴロゴロあるので投げた石が分からなくなることもしばしば、そんな時は次の石を選んで遊びを続ける。
泳ぐのもうまくなるし、自分の磨いた石が川底で光っているのをみつけた時の嬉しさは、ついつい水の中を忘れて「あったー!!!」と叫んでしまうほどです。
これも、日本一の水質だからできる遊びですね。
自然のリズムの中で川と調和して生きていける事が幸せです。
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