朝の連続テレビ小説「らんまん」についてラジオ深夜便でお話ししました。 2023年4月11日(火) 日本列島くらしの便り 高知県日高村 安岡千春 きょうは、高知が産んだ植物学者の牧野富太郎さんの生涯を…
【ラジオ放送のアーカイブより】
ラジオ深夜便 2019年2月20日 高知県 安岡 千春
2月に入り暖かい春の日がおおくなってきました。
今が旬、美味しい文旦の季節となりました。
文旦は、全国の90%を高知県で生産しており、日高では、文旦は買うものでなくご近所知り合いからもらう物と言う家庭も多く大袋に入って10k~15kで1,000円~1,500円で購入で行きます。
私の分担の思い出は、小学校のころ叔母の家に文旦収穫のお手伝いに行き、まだ未熟な分担をハサミで取り、木の根元に穴を掘ってワラを敷き分担を並べワラをかけて簡素な雨よけ用のトタンをかけて囲っていました。(この保存方法を囲うと言ってます。)
小さいころこのワラを敷き詰めた穴に潜り込み怒られたことも思い出です。そうすると外側の水分をうちらが吸収して美味しくなるよ!と聞きました。
だから反対に外側がみずみずしいものは、水分が少なくてパサパサのことが多いようです。
味はグレープフルーツより苦みと酸味が少なく、房の中の粒がしっかりしているので手で剥いで食べても食べやすいです。サラダに入れたりジャムにしたり、ジュースなどもあります。
香りが良く、部屋にひとつあればリラックス効果もあります。
収穫時期は、12月末ごろ寒くなってから、囲って1~2カ月追熟したら食べ始めます。
昔は、自宅でたべるだの分担を囲う家も多かったです。
5月に受粉交配作業
6月に3回ほどに分けて摘果
7月間引き
8月草刈り
愛情込めて育てているとレモン色に色づき始めます。
この分担の甘い香りが春の香りでもあります。
最近では、収穫する人がいなくなった文旦畑にそのまま放置されている物も見受けられ高齢化と過疎化で美味しいものを後世に伝えることも出来ず。事実を知らないために受け継いで行こうとする動きも少ない状態です。
文旦を種から育てると美味しい実がなるまでに20年かかるそうです。
放置された畑は、今から手入れを始めると2~3年で収穫できそうで、まだ間に合う畑を借りて受け継ぐことも地域活性につながるかなと思います。
みなさん一度土佐文旦を食べてみてね。
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