2023.08.17
高知の○○とは?

2023年5月10日 (水) ラジオ深夜便 日本列島くらしのたより

ことしの大型連休は、皆さんどのようにお過ごしでしたか?

高知県では、前半は雨が降らなかったので、私は庭木の剪定をしました。年に1回は庭師さんにお願いしているのですが 春は私が選定しています。

元々私の父が庭師のように剪定が上手で庭をいつもきれいにしていました。

父は「シルバー人材センター」に登録していて他のお宅の庭の手入れもしていたのですが、手入れに行った先で転落し寝たきりになり7年前に旅立ってしまいました。

ことしも行った庭木の手入れ。 生垣は 息子がバリカンで刈ってくれますが、松や梅、ヒイラギ、ウバメガシ、ツバキ、桃などはそれぞれ切る時期が違いますし、選定の仕方も違います。もっと生きてるうちに一緒に作業をしていればよかったと思いました。今ではネットで動画検索して見よう見まねでやってます。

この日は、母の里からもらってきた大きな背の高い木に孫たち3人と登って枝打ちしました。体重の軽い孫たちは細い枝に乗っても折れないのですいすい上っていました。

 

さて、話は変わって、高知と言えば ?○○と言われますが、須磨さん、なんだかおわかりでしょうか?

そう「カツオ」です。カツオは、スーパーにも魚屋にも居酒屋にも並んでいて、年中食べています。高知県民はカツオが大好き。特にカツオのタタキは高知県民のソウルフードの一つと言われるほどで消費量も日本一になったことがあります。

高知のカツオの旬は、3月から5月の春と、9月から11月の秋の2回で、この時期のカツオは特に美味しいです。。

春のカツオを「初ガツオ」、秋のかつおを「戻りガツオ」と呼びます。

何年か前に、中土佐町(なかとさちょう)の久礼(くれ)漁港で漁師さんを待っていたら、帰ってきた漁師から釣ったばかりのカツオを「ホイ!たべやー!!」と2本もいただいたことがあります。持ち帰りさばいて刺身とタタキに。タタキの薬味は、畑からニンニクと玉ねぎ、大葉を引っこ抜いてきてして刻んでのせポン酢をかければ出来上がり。もう、美味しいのなんの。残ったアラはタケノコと一緒に煮物に、捨てるところなく丸々おいしくいただきました。ほんと、その日のうちに漁師さんにもらって食べるカツオのうまさは格別です。

春のかカツオは、季節が温かくなるにつれ、黒潮に乗って太平洋を北上します。

初ガツオは、脂が少なくサッパリしているのが特徴で、薬味をたっぷり乗せてポン酢で味わう「タタキ」が一番おいしい食べ方だと思います。

一方、秋の戻りガツオは、春に黒潮に乗って北上したカツオが、秋になるとUターンして南下してくるタイミングで水揚げされます。

南下していく途中で多くの餌を食べているため、初ガツオに比べ、脂が乗り、柔らかな味わいとトロッとした食感が特徴です。

脂の乗った「戻りガツオ」は、生の刺身で濃厚な旨味を味わうのがおすすめです。

旬の時期にしか味わえない極上のカツオを堪能することができる高知に生まれて幸せです。

カツオのほかにも漁港でしかモチモチ感を味わえない魚があります。ちょうど戻りガツオの前に食べられる人気の刺身で「メジカの新子」と言います。メジカはカツオの仲間で、生後1年未満のマルソウダの子どものことです。 獲れるのは8~9月の2ヶ月間だけ! しかも「朝釣った新子は昼までに食べないかん」と言われるほど鮮度が落ちやすく、新子ならではのモチモチと吸い付くような食感は地元でしか味わえないもので、「幻の魚」ともいわれています。久礼漁協で水揚げされた新鮮な魚がそろう久礼大正町(くれたいしょうまち)市場では、目の前でさばいて、お皿に乗せ仏手柑(ぶっしゅかん)をすりおろし絞って醤油もかけて食べます。この時期だけですから大正町市場は、しんこを求めてやってきた人たちで大賑わいとなります。

そんな魚大好き高知県ですが、カツオ好きの集まる 面白い学会があります。 「日本カツオ学会」です。

カツオ学会は、カツオ一本釣りの盛んな高知県・黒潮町(くろしおちょう)の漁業者から、「カツオが、これまでのように獲れなくなってきている・・・」という不安の声が発信されたことから、産・学・官の枠組みや地域を超えて発足しました。
これまで身近な食材であったカツオ資源の実態はどうなっているのか、そして、カツオに関わる文化がどのような現状にあるのか、また、カツオの高付加価値化や有効な利用方法にはどのような可能性があるのかなど、調査や研究と課題への挑戦を行っているということです。

資源を大事にしながら暮らしていくためにも大事な研究だと思いました。

捕りすぎたり、使いすぎたり、すぎないようにほどほどに、私たちも自然の一部ですから上手に付き合っていけたらいいですね。#

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