2023.08.17
母の日課

2023年7月12日(水) 日本列島くらしのたより

晴れと雨が一日交替でやってくる今年の梅雨ですが、降る雨の量は平年以上だとか。大雨になることも多いような気がしますが、梅雨明けも近いのでしょうか。

 

今日は、今年86歳になる母の日課と私の日課、

そして高知県越知町(おちちょう)になる「横倉山(よこくらやま)自然の森博物館」をご紹介いたします。

 

私の母は、今年の誕生日が来ると86歳になります。毎日朝早く 洗濯ものを干しご飯を食べる、必ず私に「パンを焼くかねー?」と声をかけてくれます。そして、

毎日毎日1万ぽぐらい歩いています。ただ歩いているだけでなく、前にもお話ししましたがヤギを飼っているもので ヤギの世話が母の日課でヤギ小屋まで朝晩 歩いて行ってます。清流、仁淀川(によどがわ)の堤防に生えてるヤギの大好きな草やツルを持ちきれないほど刈り取り抱えていきます。

 

帰りには、田んぼの水を確認して畔の草を刈り手入れをして帰ってきます。

お昼ご飯の後 少し昼寝をして 洗濯物の取り込みたたむ。そしてお風呂を洗って、ひ孫が返ってくるとおやつを一緒に食べて 宿題を見てくれる。

こうやって 書き出してみるとすごい“ばーちゃん”です。

私が帰ると一日の話を順番にしてくれます。「ヤギの蚊取り線香がなくなったので買ってきて」とか「洗濯洗剤のストックがもうないよ!」とか、孫が本を読むのが早くなったとか・・・。

これを聞くのが私の日課です。

日課=役割 でしょうか。彼女には多くの役割があります。

これは、誰かに言われて決められたという役割ではなく、自ら出来ることで家族の役に立ちたいとの思いから行っていることです。自分が一番楽しい!と思える事で家族の役にも立つ。今の社会で忘れられている大事な事のようにも思います。

 

などと言いながら私はべったり母に甘えています(笑)

そんな元気な母も来月には白内障の手術の為2回入院します。この沢山の役割をその間、誰が出来るのか??家族会議が開かれそうです(笑)(笑)(笑)(笑)(笑)

 

さて、次は、高知県越知町にある「横倉山自然の森博物館」をご紹介いたします。

「横倉山自然の森博物館」は、世界的な建築家、安藤忠雄さんが設計した建物で、26年前に「木々に覆われる博物館」というコンセプトで建てらました。博物館があることはもちろん知っていましたが、近くなので「いつでも行ける」みたいな感覚でしたで、今回雑誌、「ラジオ深夜便」の取材もあって初めて行ってみました。横倉山を少し上った山の中にあって、駐車場から「ここが 入り口かな?入り口間違ってないよねー?」と思いながら、左手にメタセコイヤの木々を見ながら長いスロープをゆっく―り登りました。その先に何があるのかワクワクしました。と、折り返すスロープがあり「わー!長い!!また坂だ!!」と思って左手を覗き込むとずーと下の方に水の庭がありました。「えーぇ!素敵!!なんだろう この感覚!!」と思いながら進むと、その先にはガラス張りのカーブの通路があって、そこを曲がると入り口がありました。2階が入り口となっています。「よかったー!」と思いながら振り返ってもさっきの風景は全然見えません。なんてオシャレな建物でしょう。博物館に来たはずだが?と不思議な感覚で学芸員の方に案内していただきました。

 

ここ横倉山は、45000年前は海だったようで、どうやって山が出来たのか、珊瑚礁の海の生き物たちの化石が沢山展示されていて、化石から見えてくる進化は鳥肌が立つほど興味深いおはなしでした。越知町が海の底なら日高村は深海となるのかな?と考えたりしながら進んでいくと、地球の歴史を岩石や化石、隕石で紹介されていました。自然観察のコーナーでは、化石に触ることもできます。

1階に降りると、横倉山と越知町の歴史コーナーがあります。

この横倉山は、安徳天皇が都を忍び従民と共に蹴鞠(けまり)をして遊んだ場所として伝えられています。「安徳天皇陵墓参考地」のまわりには、自然が残っていたためNHKの連続テレビ小説の主人公、牧野富太郎博士がよく植物採集に来られたと伺いました。

博物館では、年間4テーマの企画展を開催されていて今は、牧野博士が作った100年前の標本や直筆の手紙、写真などが展示されています。

「ある日、彼はこの山で大きな夢に出会った」という牧野富太郎をテーマに来年3月まで開催されてます。

建物を1階まで降りると、長いスロープから覗き込んだ水の庭がすぐそこに見えます。

そして、3階まで上がると広ーい窓から越知町の街並みと仁淀川が 森の中に浮かぶように見えました。

コンセプト通り「木々に覆われる博物館」でした。

建物を楽しみ 石から読み解く進化や牧野富太郎展等を楽しみに夏休み親子で自由研究とかいかがでしょう?長いスロープの上り坂も楽しみながらお入りください。

この「横倉山自然の森博物館」。JR高知駅から土讃線の特急で30分ぐらい、佐川駅からバスで行くことができます。

 

便利が第一。20世紀文明が人間と自然の間を引き離した。

自然もさみしい、人間も何だか寂しい。

この山に来ると珍しい種類の木や草や虫がいいて 自然ってなんだか懐かしい。

そんな思いになっていただけると良いかなとおもいます。###

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